ここに千葉駅ありき (旧千葉駅記念碑)

現在は引込線と市民会館のスペースに名残がある。千葉市民会館の敷地は国鉄千葉駅 の旧跡で明治27年７月20日から昭和38年４月27日午後11時50分発御茶ノ水行き電車を最後に営業を停止し翌28日に閉鎖した。昭和39年６月千葉鉄道管理局の有志は思い出深いこの70年の歴史を記念するために建設 したもので、｢ここに千葉駅 ありき｣と刻む。(『千葉市の散歩道』より）

1963 年に現在の位置に移転するまで、この地に国鉄千葉駅 があったことを示す碑。当時は 3 面 5 線、うち房総東線 / 房総西線が発着する南側 2 線は頭端式ホームだったという。元々総武鉄道 (現総武本線) の駅 として開業した千葉駅 には後から房総鉄道 (現外房線) が蘇我から延伸する形で西側から乗り入れたため、東京方面から房総方面に直通するにはスイッチバックが必要だった。

千葉駅 移転後の1967年に京成が国鉄千葉駅前駅 を開業するが、この駅 は1987年のJR移管に伴って「京成千葉駅 」に名称変更している。本来の京成千葉駅 は現在の中央公園 附近にあり、旧京成千葉駅 と旧千葉駅 を結ぶ栄町 通りは目抜き通りとして栄えていた。この京成千葉駅 は本千葉駅 が1958年に現在の位置に移転した際にその跡地に移り、1987年に国鉄千葉駅前駅 に名を譲って「千葉中央駅 」へと改称した。

昭和38年までここに千葉駅 があった。栄町 などの繁華街はむしろこっちの方が近いですけどね。